私にとっての「大阪の色街」の原風景はキタでもミナミでもなく今里新地だ。
どこにでもある日常的な風景の中に、どこか独特の空気が漂っている。
最寄り駅の近鉄今里駅を降りてしばらく歩く。アジア系の飲食店や住宅が並ぶ街並みの中に、どこか独特の空気が漂っている。派手に客引きをする人もいない。
大音量の音楽が流れているわけでもない。それでも、この一角だけ時間の流れが少し違う。
平日の仕事帰り。スーツ姿のまま訪れた場違いな私。気分になりながら路地を歩いていた。
煌びやかさよりも生活感。
非日常というより、日常のすぐ隣にある別世界。それが、今里新地という街に対する最初の印象だった。
